最近セキュリティ強化の一貫として、社内の業務系アプリケーション(Redmine等)もSSL通信が必要となりました。ECサイトでもないためバカ高いSSL証明書を使うよりは安いSSL証明書を使うことにしました。そこで選んだのはRapidSSLです。また、社内アプリと言っても一杯サブドメインを分けているのでRapidSSLワイルドカードタイプ(*.co-mit.comをすべて対応)を選択しました。本記事はその導入手順について書きたいと思っています。

環境はUbuntu14.04(Nginx)での手順ですが、どのOSでも大抵一緒だと思います。前提はOpenSSLを使うことになりますが〜

 

1.CSRファイルを作成

 

サーバーにログインし、ルート権限になってください。

まずは、秘密キーを発行します。

mkdir /etc/nginx/ssl
cd /etc/nginx/ssl/
openssl genrsa -des3 -out server.key 2048

それからCSRファイルを発行します。これはSSL証明書を買う時には必要な内容です。

openssl req -new -key server.key -out server.csr

Enter pass phrase for server.key: {秘密キー入力}
Country Name (2 letter code) [XX]:{JP}
State or Province Name (full name) []:{Saitama}
Locality Name (eg, city) [Default City]:{Saitama-City}
Organization Name (eg, company) [Default Company Ltd]:{Co-mit Inc.}
Organizational Unit Name (eg, section) []:{Development}
Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:{*.co-mit.com}
Email Address []:{管理アドレスメールを入れる}
Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:{何もしないでenter}
An optional company name []:{何もしないでenter}

ワイルドカードタイプで大事なのはCommon Nameです。ここは*.co-mit.comのように入力しないといけません。そうすると、sub1.co-mit.com、sub2.co-mit.comは使えます。

cat server.csrコマンドでその内容をコピーしてください。

 

2.RapidSSL購入

 

RapidSSLといってもいろいろなところで買えます。一番安いssl-store.jpで買いました。

ECサイトで買い物する感覚でSSL証明書を購入してください。ssl-store.jpはオンラインサイトですので、即にSSL証明書を発行してくれるのでうれしいです。先ほど作成されたCSRファイル内容の貼り付けがあります。

すると、SSL証明書内容が書かれるメールを受信できると購入完了です。

 

3.SSL証明内容からpemファイルを作成

 

RapidSSLの場合、サーバー証明書と中間証明書の2つがありますので、server.pemを作る時にはこの感じ。

-----BEGIN CERTIFICATE-----
サーバ証明書のxxxxx
-----END CERTIFICATE-----
-----BEGIN CERTIFICATE-----
中間証明書のxxxxx
-----END CERTIFICATE-----

これでserver.pemを保存してください。

 

4.Nginxサーバーの再起動時、パスフレーズを聞かないようにする

 

これはめんどくさいので、特にサーバー再起動は大変です。なので、パスフレーズを聞かないようにしたほうがいいです。

cp server.key server.key.withpass
openssl rsa -in server.key -out server.key
5.Nginxの設定

 

後はNginxの設定をやれば終わりです。弊社の設定だとこんな感じ。

server {
        listen 443;
        server_name *.co-mit.com;

        ssl on;
        ssl_certificate /etc/nginx/ssl/server.pem;
        ssl_certificate_key /etc/nginx/ssl/server.key;

        ssl_session_timeout 5m;

        ssl_protocols SSLv3 TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2;
        ssl_ciphers "HIGH:!aNULL:!MD5 or HIGH:!aNULL:!MD5:!3DES";
        ssl_prefer_server_ciphers on;
}

その後、Nginxを再起動して、httpsでアクセス問題なければ終わりです。ブラウザーではこんな感じです。

 


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